関係代名詞について別の記事に書いています。関係代名詞がそもそもよくわからないよ、という人はまずはそちらを読んでみてください。
⇨https://kitakubustady.com/archives/332
英語の長文を読む時には、関係代名詞はまあまあよく出てきます。もし混乱するとすると、動詞が2個出てくるところで何が主語で、何が動詞かがわからなくなり、文章をとらえられないということがあるのかなと思います。混乱を解消し、正しく関係代名詞のある英文を読むことができるようなヒントとなれば嬉しいです。
まずはwhoを使った関係代名詞の主格のパターンの英文を読んでみよう!
①関係代名詞を見つけよう
I have a friend who lives in Osaka.
まずは文をパッと見ると、whoが含まれていて、これが関係代名詞であろうと考えられます。(本当は接続詞の働きをする疑問詞の可能性があり、検討する必要があります。whoを「誰〜」と訳す場合は疑問詞として扱います。ここではそれは適当ではないので、関係代名詞であろうと考えます。)
②この文章の主語と動詞を確認して日本語にしてみよう
I have a friend who lives in Osaka.
英語の文を読む時に、まずは主語と動詞を確認しましょう。「誰が、どうする」が分かれば、文を読んでいくときの方針が立ちます。この英文の主語は「I」、動詞は「have」です。(livesも動詞ではありますが、英文の動詞としては成り立ちません。関係代名詞のあとではじめに出てくる動詞は英文の動詞としては扱わない、というのを覚えておいてください。)
主語、動詞をはっきりさせた上で目的語まで含めて訳してみると、「I have a friend.」(⇨) 「私には友達がいる。」となります。これがこの英文における幹となります。
③先行詞と先程の文の幹となっていない部分を取り出して、考えていく
(I have) a friend who lives in Osaka.
関係代名詞whoに連なる部分は先行詞a friend を修飾する部分です。「lives in Osaka」は「大阪に住む」と訳すことができそうです。これを使って、「a friend」を修飾します。よって「大阪に住んでいる友達」となります。
④最後にまとめる
I have a friend who lives in Osaka.
「私には友達がいる」+「大阪に住んでいる友達」⇨「私には大阪に住んでいる友達がいます」
と、このように読むことができます。whoそのものは全く訳しません。少し長くなりましたが、①〜④の手順を踏めば関係代名詞を含んだ文を読むことができます。
関係代名詞の読み方①〜④を使って読んでみる〈目的格パターン〉
The book which he wrote is interesting.
次にこの英文を①〜④の手順を使って読んでみましょう。
①関係代名詞を見つける
The book which he wrote is interesting.
これは問題ないですね。
②この文章の主語と動詞を確認して日本語にしてみよう
The book which he wrote is interesting.
動詞が2つ見つかります。「wrote」と「is」です。関係代名詞のあとではじめに出てくる動詞は英文の動詞としては扱わないので、動詞として採用されるのは「is」の方です。
とすると、文の幹は「The book is interesting.(その本は面白い。)」
③先行詞と先程の文の幹となっていない部分を取り出して、考えていく
The book which he wrote
「he wrote」は「彼が書いた」と訳すことができそうなので、それを使って「The book」を修飾します。「彼が書いた本」となります。
④最後にまとめる
The book which he wrote is interesting.
「その本は面白い」+「彼が書いた本」⇨「彼が書いた本は面白い」
関係代名詞の読み方①〜④を使って読んでみる〈所有格パターン〉
I have a friend whose mother is famous singer.
この文も①〜④の手順を使って読んでみましょう。
①関係代名詞を見つける
I have a friend whose mother is famous singer.
②この文章の主語と動詞を確認して日本語にしてみよう
I have a friend whose mother is famous singer.
動詞が2つ見つかります。「have」と「is」です。関係代名詞のあとではじめに出てくる動詞は英文の動詞としては扱わないので、動詞として採用されるのは「have」の方です。
とすると、この文の幹は「私には友達がいる」ということになります。
③先行詞と先程の文の幹となっていない部分を取り出して、考えていく
… a friend whose mother is famous singer
whoseはwhoやwhichと少し違います。whose以下に続く部分は「(先行詞)の〜」となります。この英文でいうと、「友達のお母さんは有名な歌手」という風に解釈ができます。しかし、関係代名詞以下に続く部分は先行詞を修飾するように訳す必要があるので、「お母さんが有名な歌手の友達」となります。
④最後にまとめる
I have a friend whose mother is famous singer.
「私には友達がいる」+「お母さんが有名な歌手の友達」⇨「私にはお母さんが有名な歌手の友達がいる」
関係代名詞who、which、whoseが含まれる英文の読み方を解説しました。①〜④の手順をふんで読めば怖くはありません。役立てていただければ嬉しいです。