as if~/as though~を仮定法を合わせて使うと、事実と違うことや事実かどうか疑わしいことを「まるで~のように」と表現できます。⇒
仮定法を使わずに直接法(時制を主節に一致させる)を使うと、「~らしい」「~のような」を表します。
仮定法を使わないということは事実との「距離感」がないということです。事実である可能性が比較的高いときには直接法を使いましょう。
仮定法と「距離感」の話はこちら⇒仮定法過去の形を確認しよう!ポイントは「距離感」?
as if 節で仮定法・直接法でのちがいをみてみよう
〈仮定法〉
She looks as if she was kind.
(彼女は優しそうに見える。)
仮定法を使っているので、as if節は事実とは異なります。なので、彼女は優しそうに見えるが、事実としては優しくないことになります。
〈直接法〉
She looks as if she is kind.
(彼女は優しそうに見える。)
直接法を使っているので、優しいのか・優しくないのかは分かりません。ただ、見た目が優しそうということを表現しています。
過去形にするとどうなる?
過去形にするとまた分かりにくくなるので、確認しましょう。
〈仮定法〉
She looks as if she was kind.
⇩
She looked as if she had been kind.
(彼女は優しそうに見えた。)
※事実として、彼女は優しくない
〈直接法〉
She looks as if she is kind.
⇩
She looked as if she was kind.
(彼女は優しそうに見えた。)
※彼女が実際に優しいかどうかを分からない。
主節のlookが過去形になっているので、単に時制の一致でisも過去形になっています。
It looks/seems as if~ の意味は「~らしい」
It looks/seems as if~ は表現として「~らしい」という意味があるのを覚えておきましょう。
(例文)
It looks as if she is kind.
(彼女は優しいらしい。)
It seemed as if he wouldn’t come.
(彼は来ないようだった。)
まとめ
・as if~/as though~ で仮定法を使うと、事実と違う「まるで~のように」
・as if~/as though~で直接法(時制を一致させて)を使うと、「~らしい」※事実かどうかは不明
・ It looks/seems as if~ は「~らしい」 で覚える