関係代名詞ってなんぞやって人はまずそちらの記事から見てもらえればと思います。⇨https://kitakubustady.com/archives/332
まず、関係代名詞thatなのですが、whoやwhichの代わりに関係代名詞として使える便利屋みたいなもんです。例えば英作文を作るときに、先行詞人かものかに関わらずthatは使えるからthat使っちゃえ！というのはありな話です。
しかし、実は関係代名詞を使おうと思ったときにwhoやwhichよりも優先的にthatを使った方がいい場面というのがあります。あくまで使った方がいいという程度の話ではありますが。ここを勘違いしている人は地味に多いのかもしれないと思っています。thatの方がいいけど、別にwhoやwhichを使うことが間違っているかと言われれればそうでもないよねということなのです。
ただ、文法問題において、「最も適切なものを選びなさい。」と言われているなら、優先度の高いthatを選択するべきなんて場面はあるとは思います。そんなときに間違えないようにするために、きちんと関係代名詞whoやwhichではなくthatを優先する場合を覚えておきましょう。
①先行詞が序数詞で修飾されている場合
He was the first man that climbed Mt.Everest. （彼はエベレストに最初に登った男性です。）
序数詞というのは、first、second、third、forthのような「〜番」などを表す語のことです。英文の方をみてみると、先行詞は「the first man」で、firstが入っているのでthatを優先的に使いましょう。
②先行詞が最上級の形容詞で修飾されている場合
She is the most beautiful woman that I have ever seen.（彼女は私が今まで見た中で最も美しい女性です。）
先行詞は「the most beautiful woman」で、最上級の形容詞が入っているのでthatを優先的に使いましょう。
③先行詞が「the only〜」「the very〜」のように強く限定される形容詞で修飾されている場合
That is the only problem that I couldn’t solve.（それは私が解けなかった唯一の問題です。）
「the only〜（唯一の〜）」「the very〜（まさに〜）」がある場合はthatを優先的に使いましょう。先行詞は「the only problem」となっていますね。
④先行詞がall、every、any、noがつく語の場合
She has everything that I don’t have.（彼女は私が持っていないすべてのものを持っている。）
先行詞が「everything」なので、thatを優先的に使いましょう。
⑤疑問詞からはじまる疑問文の場合
Who is a girl that talks with Mr.Tanaka? （田中さんと話している女の子は誰ですか？）
疑問詞からはじまる疑問文の場合は、関係代名詞でwhoやwhichを使うと分かりにくくなってしまうのでthatを優先的に使いましょう。
⑥先行詞が「人＋もの」の場合
A boy and a dog that walked in the park looked happy. （公園で歩いていた男の子と犬は幸せそうに見えた。）
実はこの場合だけはthatの優先度がかなり上がります。先行詞が「a boy and a dog 」なので、関係代名詞としてwhoを使えばいいのかwhichを使えばいいのかわからない状態になるからです。
この6パターンおさえておけば大丈夫です。最後まで読んでもらいありがとうございました。
