未来形というのは当然まだ起こっていない未来を表すときに使います。willやbe going toを使うんだというのは知っていると思います。まずは基本から振り返っていき、そのあとでwillとbe going toの違いを学んでいきましょう。
willとbe going toの基本
・未来を表すwill
・未来を表すbe going to
〈will+動詞の原形〉と〈be going to+動詞の原形〉は未来を表す基本的な表現です。しっかりと覚えておきましょう。
ではココでよく生まれる疑問です。「willとbe going toの違いって何?」
この記事ではwillはこういう時に使う、be going toはこういう時に使うという区別を分けてあげていこうと思います。
また、実践的なNG集編(現在執筆中)とコアな人向け編(現在執筆中)もありますので、興味がない人でもNG集編までは読んでほしいです。
willのニュアンス
よくwillには意志の意が含まれているといいますが、そんなに単純ではありません。ここでは簡単にwillにどんなニュアンスがあるのか紹介していきます。
・単純未来
意志とは関係のない、客観的に起こりうる未来を表すときにwillを使います。
上の例文がまさにそうです。
She will be fifteen next year. (訳)彼女は来年15歳になる。
→彼女が来年15歳になることは、誰の意志とも関係ない単純に起こる未来です。単にwillだからといって主語の意志を表すわけではないのです。
・意志未来
よく聞く通り、willには意志のある未来を表すことができます。「~しよう」と訳すことが多いですね。また、直前に起きた何かによって生まれた意志を表すことが多いのもポイントです。
I will call him right now. (訳)今すぐ彼に電話をかけよう。
→何か電話をかける必要のある事情が生まれたのでしょう。
be going toのニュアンス
よくbe going toには予定の意味があると言われています。しかし他にも含まれているニュアンスがあるので確認しておきましょう。
・前もった意図
意志と意図は違います。意図にはその場の思い付きのような意味はなく、計画性があることを示しています。ここはwillと明確に使い分けていきたいポイントです。
We are going to have a party next weekend. (訳)私たちは来週末パーティを開くつもりです。
→パーティを開くことは前もって計画をしていることなのでしょう。パッと思いついたことではないということですね。
・分かりやすいきっかけがある
これには意志も意図も関係ありません。何かしら分かりやすいきっかけがあって、それに呼応して未来を表したいときにbe going toを使います。
It is going to rain. (訳)雨が降りそうだ。
→雲が立ち込めているのでしょう。これをきっかけにしてこの発言が出たと言えるでしょう。
ざっくりとwillとbe going toのニュアンスを紹介しました。
これを踏まえてwillとbe going toでやってはいけない表現をまとめたNG集を作りますのでそちらをご覧ください。(現在執筆中)
余談(読まなくても大丈夫です笑)
少し思うことを書いておきます。雑に思うように書くので、変な文章になっていたらごめんなさい。
willとbe going toの違いは細かく存在しますが、英語の長文を読むときに明確に意識しながら読む必要はありません。等しく未来だと思って読み進めたほうがいいです。時間が足りなくなりますからね。では、なぜ私はこの記事を書いているのでしょう。それは英作文で間違えた未来の表現を書かないようにするためです。
これから英作文を書く機会はどんどん増えていきます。個別の大学入試でも、外部の英語試験(英検やTOEFLなど)でも英作文は必要です。センター試験がなくなった後のために英作文の力をつけておくのは必須です。
まあ普通に文法問題で問われる可能性もあるので、覚えておいて損はないです。
ちなみにスピーキングのためには微妙なところです。スピーキングのテストで試験官はそこまで気にするのかどうかなんとも言えません。また試験官がネイティブでなければそこのニュアンスの違いを明確にとらえているか分からないです。まあなんとなく意識すればよいのではといったところでしょうか。
未来形は意外と複雑で細かいです。あまり敏感に違いを追わずに、まずはこの記事のニュアンスから段々に覚えていってください。