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時制

時制④知っておいて損しない!進行形にできない動詞(状態動詞・知覚動詞など)

すべての動詞が進行形にできるわけではないというのがこの記事のポイントです。これを文法問題で進行形にしてはいけないのに進行形の選択肢を選んでしまったり、英作文で進行形にしてはいけないのに進行形で書いてしまったりすることのないように、しっかりと覚えていきましょう。

進行形にできない動詞①~状態動詞~

状態動詞というのは言葉と通りものや人の状態、様子を表している動詞です。ものの構成を表す動詞もこれに含まれます。これにあたる動詞は進行形にできません。まずは例文で確認していきましょう。

〈例文1〉

〇I belong to the baseball team. (訳)私はその野球チームに所属している。

×l am belonging to the baseball team.

belongは「所属している」という状態を表す動詞なので進行形にできません。

〈例文2〉

〇This coffee contains sugar and milk. (訳)このコーヒーには砂糖とミルクが含まれている。

×This coffee is containing sugar and milk.

containも「~が含まれている」という状態を表す動詞なので進行形にできません。

状態動詞の例をいくつか挙げておきます。

例外

・haveの(~持っている)以外の意味 (~を食べる)や(~を過ごす)

 (~を食べる)や(~を過ごす)は意思を持って行う動作なので進行形にできます。

 We are having dinner. (訳)私たちは夕食を食べている。

 She is having a good time. (訳)彼女は良い時間を過ごしている。

・一時的な状態

  一時的な状態は進行形にできます。一時的にその状態であって、普段から「ずっと」そうではないという意が含まれています。

  He is being selfish now. (訳)今の彼は自己中心的にふるまっている。(意図として、いつもはそうではないのに、今はそうふるまっている。というのがある。)

・推移する状態

  推移する状態というのは、その状態に近づいている様子を表すため進行形にできます。

  Jiro is resembling his brother more and more. (訳)次郎は彼の兄にますます似てきている。(意図として、もともとある程度似ていたが、それ以上にそっくりになってきている。というのがある。)

状態動詞は全く進行形にできないわけではありません。例外もあることは把握しておきましょう。

進行形にできない動詞②~知覚動詞・心に関する動詞~

知覚動詞は聞くや見るなどの感覚器官に関わる動詞です。心に関わる動詞というのは、思うや好き、嫌いなどの動詞のことです。どちらの動詞も「意思とは関係がなく」、「感じている」というのが共通しています。これらの動詞は進行形にできません。

〈例文1〉

 〇I hear a funny noise.  (訳)私には奇妙な音が聞こえている。

 ×I am hearing a funny noise.

hearは意思に関係なく、変な言い方をすれば「聞こえてしまっている」ことを表す動詞です。よって進行形にはできません。

〈例文2〉

  〇I like Japanese.  (訳)私は国語が好きだ。

  ×I am liking Japanese.

  likeは意思に関係なく「好きだ」と感じているので、進行形にはできません。意識的に好きになろうとするものを「好きだ」とは言いませんよね。

知覚動詞・心に関する動詞の例をいくつか挙げておきます。

※気を付けたい「見る」「聞く」

知覚動詞であるhearやseeは意思とは関係のない知覚を表しますが、looklistenは意思を持って「見る」や「聞く」なので、進行形にできます。

※例外

 ・自主的なsmell、taste、think

smellには「~のにおいをかぐ」、tasteには「~の味見をする」、thinkには「~を考える」という自主的な動作を表す意味もあります。このように知覚動詞や心に関わる動詞には、別の意味として自主的な動作を表す意味を持つものがあります。これらは進行形にして問題ありません。

  She is smelling that flower. (訳)彼女はその花のにおいをかいでいる。

・一時的に行っている動作

状態動詞と同じで一時的ならば進行形にできます。

  I’m thinking about taking a trip next month. (訳)私は来月旅行に行こうと思っています。(意図として、今なにかきっかけがあってそう思い立っている。というのがある。)

 ・非難の意がこもっている場合も進行形にできます。それについてはこちらの記事に書いているのでご覧くださいhttps://kitakubustady.com/%e6%99%82%e5%88%b6%e2%91%a2%e9%80%b2%e8%a1%8c%e5%bd%a2%e3%81%ae%e5%9f%ba%e6%9c%ac%e7%b7%a8%ef%bd%9e%e5%ae%9f%e3%81%af%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e9%80%b2%e8%a1%8c%e5%bd%a2%ef%bd%9e/

まとめ

状態動詞(ものや人の様子を表す動詞、ものの構成を表す様子)や知覚動詞(意志とは関係なく感じているのがポイント)は進行形にできないので注意が必要!!

でも例外もまあまああるから、細かく覚えて使い分けられるようにしよう!!

なかなかに面倒だったかとは思いますがとても重要なことです。記事をよく読んで覚えてくださいね!




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