仮定法過去は、「もし○○なら、△△なのになぁ」を表すことができます。
形は If (主語) (過去形)~, (主語) would (動詞の原形)~. となります。
これが軽くベースとなるので、よく分からない人はこちらを先にどうぞ⇒仮定法過去の形を確認しよう!ポイントは「距離感」?
仮定法を使ったwishのイメージ
仮定法過去で大切なポイントは「実現可能性」=「0」であることを表現できるところです。実現できないということは、現実との「距離感」があるので、英語では過去形を使って表現しています。
この現実との「距離感」があるから過去形を使うというイメージを、wishを使った仮定法でも意識すると分かりやすくなるのではと思います。
仮定法のwishの使い方
形は I wish (主語) (過去形)~. となります。
訳は「~ならなあ」です。
仮定法過去と同じで、過去形を使いますが、時制は現在です。
(例文)
I wish I were 10 years younger.
(私がもう10歳若ければなあ。)
※仮定法過去を意識してwereを使いましたが、wasを用いると口語的になります。
10歳若くなることは「実現可能性」=「0」なので、wishを使って表現できます。
基本的にwishの主語はIです。日本語で考えてみると分かりやすいのですが、「~ならなあ」の主語(「~ならなあ」と思っている主体)は「私」にしかならないからです。
仮定法のwishの時制を過去にする
先ほどまでは「~ならなあ」だったのを、「~だったらなあ」にします。
形は I wish (主語) had (過去分詞)~. となります。
(例文)
I wish I had eaten more breakfast.
(もっと朝食を食べていたらなあ。)
wishを使っているので、実際には朝食をあまり食べておらず、お腹がすいていることが読み取れます。
注意!hopeは使えない
同じような願望を表す動詞でhopeがありますが、hopeは仮定法では使えません。hopeは比較的「実現可能」な願望を表すので、そもそも仮定法で「実現可能性」がないことを表現したいときに使うことはできません。逆に言えばwishは「実現可能性」が低い願望を表す動詞だということですね。
余談
談逆に仮定法過去にはあまり引っ張られないほうが良くて、ある程度別物だと思っておいたほうが良いと思います。
仮定法過去で「△△のに」を表す部分は主節でwouldがついているのに、wishを使った仮定法ではthat節が過去形になっている部分になっているからです。
If I were you, I wouldn’t do such a thing.
(もし私があなたなら、そんなことはしないのに。)
I wish I were you.
(私があなただったらいいのに。)
まとめ
・時制が現在なら、形は I wish (主語) (過去形)~.
・時制が過去なら、形は I wish (主語) had (過去分詞)~.
・wishは比較的「実現可能性」が低く、hopeは比較的「実現可能性」が高い。