It is time ~. で仮定法過去を使う理由
仮定法過去は「実現可能性」=「0」のときに使うことを他記事でも書いているのですが、(仮定法過去の記事はこちら⇒仮定法過去の形を確認しよう!ポイントは「距離感」?)It is time ~.のときに仮定法過去を使うときは「実現可能性」は「0」ではありません。それでもなぜ仮定法過去が使われるのかというと、「距離感」のイメージの問題です。そもそも仮定法過去を使う理由は、実現できないことが現実との「距離感」があるからです。
It is time (仮定法過去).の用法のときのニュアンスは、「もう~しなきゃいけない時間だなぁ。まだ~してないのになぁ」です。この現実との「距離感」を、仮定法過去を使って表現しているのです。
It is time ~. の使い方を例文で確認しよう
(例文)
It is time he came here.
(彼が来てもいい時間だ。)
現実とは違うことを表しているので、実際には「彼」は来ていません。
仮定法過去だけどwasが使える?
It is time ~.のときは、仮定法過去を使うのですが、be動詞は必ずwereを使う必要はありません。一人称や三人称単数のときはwasを使うことができます。
(例文)
It is time I was in there.
(もうそこに着いていい時間なのに。)
timeの前にaboutやhighがある場合
aboutとhighに明確な違いはありません。どちらも時間が「差し迫っている」感じを表します。強いて言えばhighの方が強いイメージです。
(例文)
It is about time the kids went to bed.
(そろそろ子どもたちは寝る時間だ。)
(例文)
It is high time we went.
(もういい加減に出発する時間だ。)
It is time for A to do~.との違い
(例文)
It is time he came here.
(彼が来てもいい時間だ。)
⇩
It is time for him to come here.
ほとんど意味は変わりませんが、仮定法過去を使うと“もう来てもいいはずなのに”というニュアンスがあり、形式主語を使うと“今ちょうど来る時間になった”というニュアンスがあります。
まとめ
・ It is time ~.のニュアンスは、「もう~しなきゃいけない時間だなぁ。まだ~してないのになぁ」
・主語が一人称と三人称単数のときはwasを使ってもOK
・timeを修飾するaboutやhighには「差し迫った」ニュアンスがある
・ It is time for A to do~.との違い はほぼなしだが、 It is time for A to do~. の方には”今そのときがきた”ニュアンスがある