関係代名詞を省略できるのは目的格のときだけ
関係代名詞の目的格の時だけは関係代名詞を省略することができます。
実際にできるとき、できないときを例をあげてみていきましょう。
The book which he wrote is interesting. (彼が書いた本は面白い。)
↓
The book (省略) he wrote is interesting. (◯)
2文に分けると分かりやすくなります。
⇨ The book is interesting. He wrote it(=the book).
こうすると、関係代名詞節の動詞wroteの目的語がなくなっていることが分かると思います。このような場合を関係代名詞の目的格と言います。目的格のときは関係代名詞を省略してもいいので、whichを省略しても問題ありません。
I have a friend who lives in Osaka.(私には大阪に住んでいる友達がいます。)
↓
I have a friend (省略) lives in Osaka.(×)
これも2文に分けてみましょう。
⇨ I have a friend. She lives in Osaka.
こうすると、関係代名詞節の主語sheがなくなっていることが分かると思います。このような場合を関係代名詞の主格と言います。目的格ではないので、関係代名詞を省略できません。よってwhoは省略できません。
もっと簡単に判断するなら、〈関係代名詞+主語+動詞〉となっていれば関係代名詞を省略してもいいと覚えておけばいいでしょう。
目的格でも前置詞+関係代名詞のときはどうなる?
前置詞+関係代名詞となっているときは関係代名詞を省略できません。
This is the house in which I live. (これは私が住んでいる家です。)
↓
This is the house in (省略) I live.(×)
ただ、関係代名詞節の動詞の後に前置詞を置けば省略できます。
This is the house which I live in.
↓
This is the house (省略) I live in. (◯)
関係代名詞の省略は目的格のときだけということさえ覚えておけば大丈夫です。しっかり覚えておきましょう。