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関係代名詞

非制限用法の特殊な場合〜文が先行詞となる〜

通常

関係代名詞whichは、非制限用法のときに特殊な場合があります。基本的に関係代名詞の先行詞は名詞となります。

(例文)

I bought the English book, which I read soon.

(私はその英語の本を買った。そしてすぐに読んだ。)

このwhichの先行詞は「the English book」という名詞です。

これは普通のパターンですね。非制限用法そのものが気になる人はこちらの記事をどうぞ⇨https://kitakubustady.com/archives/465

先行詞が文全体となる場合

(例文)

Adults gradually stop exercising, which is bad for their health.

(大人は段々運動しなくなるが、それは彼らの健康に良くない。)

whichのない節(主節)には、先行詞となり得る名詞がありません。「exercising」は「運動すること」という動名詞ですが、これを先行詞とした場合は「exercising is bad for their health」=「運動は健康に悪い」となってしまいます。

2つの文に分けたときに、関係代名詞節は「it is bad for their health」となるでしょう。この「it」は主節全体を受けると意味が通ります。なので、先行詞は文全体と考えるのが適切だということです。

先行詞が文の一部となる場合

(例文)

I heard she did something wrong, which was a mistake.

(私は彼女が間違ったことをしたと聞いたが、それは間違いだった。)

また先行詞となり得る名詞はありません。なら、文全体を先行詞とするとどうでしょう?

「私は彼女が間違ったことをしたと聞いた。」⇨「それが間違っていた。」これは一見いいかもしれませんが、少しおかしいです。「聞いたこと自体」が「間違っている」となってしまうからです。間違っているのは「聞いた内容」の方で、「聞いているには聞いている」はずだからです。

2つの文に分けたときに、関係代名詞節は「it was a mistake」となるでしょう。この「it」は前の文全体ではなく、「she did something wrong」を受けると意味が通ります。なので、先行詞は文の一部と考えるのが適切だということです。

ただ、これら2つの場合は文の形から見分けをつけるのは難しいです。先行詞が名詞ではないと思ったら、前の文(主節)の全体か、一部が先行詞として意味が通るように訳すのが良いです。

以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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