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助動詞

助動詞③mustを掘り下げる~強い意味をもつmust~

mustの意味①義務「~しなければならない」

mustの意味として一番最初に習う意味だと思います。例文で確認していきましょう。

You must go back now.

(訳)あなたは今から戻らなければならない。

mustには強い圧力のニュアンスが含まれています。主語に対して圧力をかけるイメージになり、命令文と同じような強さを持つことがあります。

shouldとの比較

You should go back now.

(訳)あなたは今から戻るべきだ。

shouldにも義務を表す用法があり、「~すべきだ」と訳されます。しかし、mustほどニュアンスの強さはありません。must>shouldのイメージを覚えておきましょう。

mustの意味②禁止「~してはいけない」

mustは否定文で禁止の意味をもちます。例文で確認していきましょう。

You must not run in the building.

(訳)この建物の中を走ってはいけません。

義務と同じく強いニュアンスをもつので、話し手の「~するのはダメだ」という感情を含んでいます。

may notとの比較

You may not run in the building.

(訳)この建物の中を走ってはいけません。

may notにも禁止の意味があります。must notとの違いは、mayの方には公的なニュアンスが含まれているということです。mustは話し手の感情のニュアンスなので、公的なニュアンスは含まれていません。

mustの意味③強い勧め「~しないといけない」

あまりイメージのない意味だと思います。例文で確認していきましょう。

You must watch this movie.

(訳)この映画見ないといけないよ。

義務の意味で訳すと「あなたはこの映画を見なければならない。」となりますが、これだと話し手が「あなた」に対して映画を見ることを強いていることになります。義務で訳したほうがいいか、強い勧めで訳したほうがいいかは、その文自体や前後関係からどちらがいいのか判断しましょう。

mustの意味④強い確信「~に違いない」

強く確信を持っているときにmustが使えます。willの推量「~だろう」やmayの推量「~かもしれない」の強化版だと思っておくとよいと思います。

She must be happy.

(訳)彼女は幸せに違いない。

強い否定の確信 can’t 「~なはずがない」

She can’t be happy.

(訳)彼女が幸せなはずがない。

強い確信の否定文を書きたい場合は、She must not be happy.と表すことはできません。can’tの「~なはずがない」を使えばOKです。

have toもmustと同じく義務「~しなければならない」という意味がありますが、have toに関してはまた別で記事にしようと思います。またそちらもご覧ください。




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