shallはよくShall I~?やShall we~?で見かけることが多いと思いますが、タイトルのようにshallが使われることもあります。多く見かけるものではないですが、しっかりと確認しておきましょう。
shallの意味①約束・予言・規定
Ask, and it shall be given you.
(訳)求めよ、さらば与えられん。
ABCD company shall pay a million yen.
(訳)ABCD会社は100万円支払うものとする。
shallのあまり知られていない意味として、約束・予言・規定の意味があります。shallは古風でお堅いイメージで、上の例文は聖書の中に出てくる言葉で、下の例文は契約書や判決文を意識して作りました。
shallの意味②申し出・提案
Shall I carry your bag?
(訳)あなたのバッグを運んでもよろしいですか?
Shall we go shopping?
(訳)ショッピングに行かない?
shallは疑問文にして相手への申し出、相手への提案を表すことができます。よく見かけのでしっかりと覚えておきましょう。また、Shall we~?はLet’s~.と書き換えることができます。下の文は、 Let’s go shopping.(ショッピングに行こうよ)となります。
※may/canとの比較
mayやcanの許可の意味でMay I ~?/Can I ~?という用法がありますが、Shall I ~?と同じなのかを比較します。May I ~?/Can I ~?は許可の意味なので、自分がしたいことを実行してもいいかを相手に尋ね、許可を求めています。Shall I ~?は申し出の意味なので、相手がそうしたいかどうかを相手に尋ねるために申し出ています。意味合いが違うので、例文3つで確認します。
Can I open the window?
(訳)窓を開けてもいい?(自分が窓を開けたい。mayよりもラフ)
May I open the window?
(訳)窓を開けてもよろしいですか?(自分が窓を開けたい。canより堅い)
Shall I open the window?
(訳)窓を開けてもよろしいですか?(相手が窓を開けたいかどうかを聞いている。自分がどうしたいかは関係ない。)
タイトルのYou shall not steal.の訳は??
このshallは①約束・予言・規定の方で訳しましょう。
(訳)盗んではならない。
となります。これはモーゼの十戒の中に出てくる一節です。やはり古風でお堅いイメージがつきますね。頭の片隅に置いておいてもらえると良いかと思います。