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接続詞

従位接続詞that〜めちゃくちゃよく出る接続詞〜

英語の長文を読むとthatがめちゃくちゃよく出てきます。thatは従位接続詞といって、文と文を主節と従節としてつなげます。主節と従節の違いというのは英文を読むときの重要度の違いです。主節の方が重要度が高いです。見分け方はthatの後が従節になるということです。英文を読むときにはthatを四角で囲って、どこまでが従節かをカッコなどでくくるのが良いと思います。

この記事ではthatがどのようなときに使われるかをパターン化していきます。

また、thatが導く節は名詞としての役割をし、「〜ということ」という意味があります。

that節① 主語となるパターン

That she has gone to London〉 is true.

= It is true 〈that she has gone to London〉.

(訳)〈彼女がロンドンに行ってしまったということ〉は本当だ。

that節が「〜ということ」という風に主語になるパターンです。

しかしながらthat節が文頭にきて主語になることは少なく、=It is true~.の文のようにitを形式主語とする場合が多いです。形式主語に関してはまた記事で書こうと思っていますが、とりあえず「それ」と訳すことがなく仮に主語として置かれているだけと考えればOKです。

that節② 目的語になるパターン

that節が目的語になるパターンは3つあります。主節の動詞が他動詞の場合、主節の動詞が自動詞で前置詞を省略する場合、主節の動詞が自動詞で前置詞を省略しない場合です。

【主節の動詞が他動詞の場合】

I think 〈that he will come here〉.(第3文型)

(訳)私は〈彼がここに来るだろう〉と思っている。

I told him 〈that he should go to the hospital〉. (第4文型)

(訳)私は彼に〈病院に行くべきだ〉と伝えた。

that節が「〜ということ」という風に目的語になるパターンです。

【主節の動詞が自動詞で前置詞を省略する場合】

I agree 〈that she will become a team captain〉.

=I agree to itthat she will become a team captain〉.

(訳)私は彼女がチームのキャプテンになることに賛成している。

agreeは自動詞なので、本来that節を目的語として導くことはできません。しかし、前置詞+itを省略して目的語のように導くことができています。(このitは形式目的語です。)

このように前置詞を省略できる動詞はagree、complain、insistなどがあります。

【主節の動詞が自動詞で前置詞を省略しない場合】

先にあげた省略ができない自動詞もあります。

I depend on itthat they will read the message〉.

(訳)私は彼らがそのメッセージを読んでくれることをあてにしている。

depend on、rely on、answer forなどが省略できない自動詞に当たります。

※目的語となるthat節のthatは省略されることがよくあります。英文の中に「あ、これthat節だ」と思ったらカッコでくくることを忘れずにしましょう。

that節③ 補語になるパターン

The trouble is 〈that they aren’t here〉.

(訳)問題は〈彼らがここにいないこと〉だ。

that節が補語になるパターンです。訳す上での決まった言葉はないと思って良いと思います。

that節④ 名詞の同格を導くパターン

A rumor 〈that she isn’t in Japan〉is not true.

(訳)〈彼女が日本にいないという〉噂は真実ではない。

同格のthat節は直前の名詞とイコールの意味を導きます。この例文では「A rumor=she isn’t in Japan」ということになります。関係代名詞のthatと似ていますが、that節の中身の名詞の省略が起こっていないことから関係代名詞ではないことをわかってもらえれば良いと思います。

that節⑤ 提案・要求・必要を表す動詞・形容詞に続くthat節

これは文法問題でよく出るパターンです。提案・要求・必要を表す動詞・形容詞に続くthat節では主語+should+動詞の原型となり、shouldは省略することがあります。

They suggested 〈that he (should) resign the City chair〉.

(訳)彼らは〈彼が市長をやめるべきだ〉と主張した。

×They suggested 〈that he resigned the City chair〉.

このように時制を一致させるためにthat節の中を過去形にすることはできません。

形容詞のパターンもあげておきます。

It is necessary 〈that you (should) read the book〉.

(訳)あなたは〈その本を読む〉ことが必要だ。

提案を表す動詞としてよく出るのはsuggestやinsist、要求ではrequestやurge、必要ではnecessaryやessentialなどがあります。

冒頭でも言った通り、英語の長文ではthat節はとてもよく出てきます。パターンを覚えて対応できるようにしておきましょう。




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