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英語における主語は超重要!主語が分からなければ英語は理解できない!

主語の重要性!!

(なぜ主語は重要なのかの説明をします。疑問に思う人は読んでください。「ポイント①」まで飛ばしても構いません。)

まず、そもそも主語というのは、「動作の主、文のテーマ」です。日本語で言うところの、「〜が」「〜は」にあたる部分です。日本語の中ではしばしこの主語は省略されます。しかし、英語で主語が省略されることはほぼありません。命令文などの例外はありますけどね。(日常会話の中では例外が増えるかもしれません。でも今は学校や受験で生きる英語なので、そこは考えません。)

では、なぜ英語において主語が大切なのか。一つは主語がほぼ全ての文で登場すること、もう一つは普段使い慣れない言語なのに、「動作の主」が分からないことは致命的だからです。

Taro like baseball , but his sister doesn’t like baseball.

(訳)太郎は野球が好きですが、彼の姉は野球が好きではありません。

難しくない文章ですが、主語が分からないと誰が野球が好きで、好きではないのか分からなくなってしまいます。上の英文が長文の中の一部としてあった時、こんな問題が出てきたとしたらどうでしょう。

Question

Who likes baseball?

1.Taro

2.Taro’s sister

3.Taro’s father

4.Taro’s mother

答えは当然1なのですが、主語が分からないとこれを正解はできないでしょう。「誰が」野球が好きなのか分からないはずです。

もっと難しい英文になると、主語はより分かりづらくなり、「何が」「誰が」動作を起こしているのか混乱してしまいます。そうならないためには、日頃から主語がどこにあるのか意識して英語を読んでいく必要がありますね。

ポイント① 日本語に訳した時の主語「〜は」「〜が」⇨英語でも主語(主部)

〈例文〉

I          study English.

私は       英語を勉強します。

(主部)   (述部)

日本語の主語は、英文法では「主部」と呼びます。

日本語の述語は、英文法では「述部」と呼びます。

※主部?主語じゃないの?と思った人も多いかもしれません。よく参考書には最初の方にこの主部、述部についてが載っています。これは、主語という単語だと1単語しか指すことができないと考えることができてしまうからです。

例えば、My father is a doctor . (訳 私の父は医者です。)

日本語の主語は「(私の)父は」。英語では「My father」これは2単語なので主語ではなく、主部と呼ぼう、としているのです。

まとめると、語⇨1単語、部⇨複数単語ということです。

しかし、分かりにくくなるので、これ以降は全て「主語」と呼びかたを統一します。

色々説明しましたが、「日本語に訳した時の主語」=「英語の主語」の認識があればまずは大丈夫です。

ポイント② 主語には名詞(となるもの)しかこない!〜主語となる要素要素〜

主語には名詞(となるもの)しかこないというのは、日本語と同じような感じですが、少し突っ込んでみていきましょう。

また、ポイント②では英文の日本語訳が分かっている前提で話を進めます。ここでは「主語」=「名詞」なんだということを認識してもらえば十分です。

〈例文1 シンプルに名詞〉

The boy is a junior high school student.

(訳)その少年は中学生です

  ポイント①で説明したように、日本語において主語は「その少年は」なので、英語における主語は「The boy」です。boyは名詞(ものの名前)ですね。

〈例文2 代名詞〉

She plays basketball.

(訳)彼女はバスケットボールをする。

  主語は「She」です。これは代名詞(名詞の代わりに簡単に使える名詞。日本語の「それ」などの指示語に近いもの)ですね。

※ここから難易度アップ

〈例文3  to不定詞(名詞的用法)〉

To study English is important.

(訳)英語を勉強することは重要だ。

  日本語における主語は「英語を勉強することは」なので、英語における主語は「To study English」です。To不定詞に関しては別で記事にしますが、これは名詞的用法といって「〜すること」というように名詞の形になります。

〈例文4 動名詞〉

Eating breakfast is good for health.

(訳)朝食をたべることは健康に良い。

  日本語における主語は「朝食を食べること」なので、英語における主語は「Eating breakfast」です。動名詞も別で記事にしますが、動詞に〜ingをつけることで「〜すること」というように名詞の形になります。

※さらに難易度アップ

〈例文5  the+形容詞で「〜な人々」〉

The young like to play video games.

(訳)若い人々はゲームをすることが好きだ。

  日本語における主語は「若い人々は」なので、英語における主語は「The young」です。the+形容詞で「〜な人々」という形になり、名詞の形になります。

〈例文6 名詞節〉

What we have to do is making an effort.

(訳)我々がすべきことは努力をすることだ

  日本語における主語は「我々がすべきことは」なので、英語における主語は「What we have to do」です。節というのは主語と動詞が含まれている文中の塊のことです。これも別の記事で紹介します。

「主語」=「名詞(となるもの)」なのはわかってもらえたでしょうか。この後のポイント③を踏まえると、英文を読むときに「何が」「誰が」(主語)「どうする」(述語)をつかむことができます。

ポイント③ どこまでが主語かを見極める〜動詞を見つけろ〜

「主語」=「名詞(となるもの)」であることはわかってもらえたと思いますが、重要なのは主語は複数単語からなる場合があるということです。難しい文章になればなるほど主語は長くなり、主語が分からなければ英文は読めません。

どこからどこまでが主語なのかを判断するには「動詞」を見つけましょう。基本的に動詞の手前までが主語になります。

〈例文1〉

The girl under the tree is my sister.

動詞は「is」なので、日本語訳をする前から主語は「The girl under the tree」であることが分かります。「The girl under the tree」の中には5単語ありますが、名詞はgirlとtreeで、述部が「is my sister」ということはgirlが主語の中でも主軸になることがわかると思います。とすると、日本語訳は「木の下にいる女の子は私の妹です。」となります。

〈例文2〉

Bill who is a teacher likes teaching.

このように動詞が2つ出てきたら注意です。関係詞などがある場合にはこのようなケースになります。動詞は「is」と「likes」なので、主語の候補は「Bill who」と「Bill who is a teacher」となります。ここでどちらが主語としてふさわしいかを考えます。日本語訳の精査が必要で、「Bill who」がどうしても日本語に訳せないことから、主語が「Bill who is a teacher」で、述部が「likes teaching」になると判断し、「先生であるビルは教えることが好きだ。」となります。

動詞が一つなら、動詞の手前までが主語なので、そこから「何が」「誰が」(主語)「どうする」(述語)をつかみ、日本語訳をしていけばいいのです。二つ以上なら、主語候補が複数出てくるのですが、そこは日本語訳から精査をしていけばいいというのがポイント③のまとめになります。

まとめ

ポイント①日本語に訳した時の主語「〜は」「〜が」⇨英語でも主語(主部)

 まずは日本語と英語の主語は同じという認識を持ちましょう。

ポイント②主語には名詞(となるもの)しかこない!

 主語と成る要素は、名詞、代名詞、to不定詞の名詞的用法、動名詞、the+形容詞、関係詞

の名詞節です。

英文を読む上であまり重要でもないですが、主語が1単語でない場合もあり、ポイント③で主語を見極めるために覚えておくとお得です。

ポイント③どこまでが主語かを見極める〜動詞を見つけろ〜

  動詞の手前までが主語が鉄則です。動詞が2つ以上出てきても、主語候補が生まれるのでそこから主語となりうる塊を日本語訳から精査しましょう。




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