仮定法過去や仮定法過去完了は「実現可能性」=「0」である仮定を表すことができます。時制としては、仮定法過去は現在、仮定法過去完了は過去を表します。
一方で、were toやshouldを使うと、「これから」起こることで比較的「実現可能性」が0に近いことを表現することができます。
仮定法過去や仮定法過去完了についてはこちら⇒仮定法過去の形を確認しよう!ポイントは「距離感」? ⇒仮定法過去完了の形を覚えよう。2つのパターンとも分かってる?
were toの使い方
形は If (主語) were to (動詞の原形)~, (主語) would (動詞の原形)~. となります。
(例文)
If I were to become a millionaire, I would move abroad.
(もし(これから)億万長者になれたら、私は海外に引っ越すのに。)
were toを使うことで、「私」が「これから」「億万長者」になる可能性は0ではないけど0に近いことを表しています。ただし、0確定ではありません。
主節は仮定法過去と同じようにwouldを使います。
shouldの使い方
形は If (主語) should (動詞の原形)~, (主語) would (動詞の原形)~. が基本です。
ただ、主節の部分はwillや命令文を使うこともできます。
(例文)
If it should be sunny, I would go swimming.
(万が一晴れたら、泳ぎに行くのに。)
shouldを使った仮定なので、話し手は「晴れる」可能性がかなり低いと考えていることが分かります。また、主節がwouldを使っているので、事実としての「晴れる」可能性も0に近いことが分かります。(台風でも近づいているのかもしれませんね。)
If you should come to Tokyo, I will guide you.
(もしあなたが東京に来たら、私が案内しましょう。)
主節でwillを使っているので、事実として聞き手が「東京に来る」可能性は五分五分であるとわかります。しかし話し手はshouldを使っているので、話し手の主観としては「東京に来る」可能性は低いと考えていることが分かります。
If he should call me, tell him I go out.
(もし彼から電話がかかってきたら、外出していると伝えてください。)
話し手は「電話がかかってくる」可能性は低いと思っているものの、万が一かかってきたら伝言をするように頼んでいると分かります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。