よく似たようなこれらの動詞ですが、使い分けができていますか?
この記事では、「どんなイメージがあるか」、「それぞれの動詞が自動詞なのか他動詞なのか」、「内容や人」に着目しながらそれぞれの特徴を書いていきます。
自動詞他動詞に関しては別に記事を書いているので、自動詞他動詞がまだよく分かってないよと言う人は先にこちらからどうぞhttps://kitakubustady.com/%e5%ad%a6%e6%a0%a1%e3%81%a7%e3%81%af%e6%95%99%e3%81%88%e3%81%a6%e3%81%8f%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%e8%87%aa%e5%8b%95%e8%a9%9e%e3%83%bb%e4%bb%96%e5%8b%95%e8%a9%9e/
sayは「内容」のイメージ
sayは他動詞で、「(内容)と言う」という意味があります。目的語に話す内容がきます。人はきません。人に話すときは前置詞toを伴います。「say(内容) to 人」なら「(内容)を(人)に言う」となります。
I said “thank you” to her.
(訳)私は彼女に「ありがとう」と言った。
sayの後にthat節を伴う間接話法というものがあります。ここでは詳しくは触れませんが、that節の中身が「言う」ことの内容になっています。
※sayの「(主語)に(内容)と書いてある」の意味
The magazine say the famous comedian will get married.
その雑誌には有名な芸人が結婚すると書いてある。
このような意味もあるので覚えておきましょう。
speakは「一方的」なイメージ
speakは自動詞・他動詞両方で使うことができます。自動詞なら「話す(一方的なイメージが含まれる)」他動詞なら「(言語・言葉・意見)を話す」です。他動詞の場合も話す相手は関係がないのでやはり一方的なイメージがついています。自動詞「speak to 人」なら「(人)に話す」、「speak about 内容」なら「(内容)を話す」となります。
He spoke to the audience about global warming. (自動詞)
(訳)彼は観客に地球温暖化について話した。
She can speak English. (他動詞)
(訳)彼女は英語を話すことができる。
talkは「2人以上」のイメージ
talkは基本的に自動詞で、「話す」という意味です。ただ、speakが一方的なイメージが含まれるのに対してtalkには「2人以上で話す」イメージが含まれています。ただ自動詞なので、「talk to 人」や「talk with 人」で「(人)と話す」となります。また、「talk about 内容」で「(内容)について話す」となります。
I talked with classmates about the math exam.
(訳)私はクラスメイトと数学の試験について話した。
実はtalkには他動詞の意味もあります。ただ用法は特殊で、「talk(人)into(内容かdoing)」で「(人)に話して(内容かdo)をしてもらう」や、「talk(人)out of(内容かdoing)」で「(人)に話して(内容かdo)をやめさせる」というものがあります。
She talked him out of smoking.
(訳)彼女は彼に話してタバコを吸うのをやめさせた。
また、そのほかにも他動詞としてaboutを省略したり、speak(他動詞)の代わりにtalkを使ったりもできるようですが、ここはあまり考えすぎないほうが良いでしょう。
tellは「内容を人に伝える」イメージ
tellは他動詞で、第4文型(SVOO型)の動詞です。なので、「tell (人)(内容)」で「(人)に(内容)を話す」となります。また、第3文型(SVO型)への書き換えとして「tell(内容)to(人)」や「tell(人)about(内容)」としても同じ意味で使えます。また、「tell(人)to do」で「(人)に~するように言う」というのもよく出ます。
I told her the news.
(訳)私は彼女にそのニュースを伝えた。
My father told me to study English.
(訳)父は私に英語の勉強をするように言った。
整理してみよう!
・他動詞両方sayは他動詞で「(内容)を話す」
・speakは自動詞・他動詞両方あって、一方的なイメージ。他動詞なら「(言語・言葉・意見)を話す」
・talkは自動詞で、2人以上のイメージ
・tellは他動詞で「(人)に(内容)を伝える」
・(人)に話したいときは前置詞「to(人)」や「with(人)」を使う
・(内容)を話したいときは前置詞「about(内容)」を使う
(下の二つは目的語として動詞の後に(人)や(内容)をとれないとき)
文法問題でもよく出題されます。整理して覚えておきましょう。